日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2023年5月5日上手な雑談の進め方とは?

 

★雑談が苦手な人は多い


「私はどうも雑談が苦手なんです。親しい人と話している時でも次に何を言おうかと焦ってしまいます」
話し方やコミュニケーションに関する悩みは人それぞれですが、雑談が苦手という人も多いようです。そういう人に少し詳しく話を聞いてみると、ほとんどの人が「何を話せばいいのかわからない」と悩んでいるようです。確かに、話をしないと会話は成立しませんので「何か話をしないと・・・」と思うのはとても自然なことです。雑談で話すネタは普段から集める必要があります。このことについてはTwitterにも投稿しています。



しかし、ストレスを感じずに楽しく雑談するには他の方法もあります。今回はこのことについて解説します。


★雑談では相手に話してもらおう


実は、雑談では自分が話すのではなく、他の人に話してもらうようにすると良いのです。ベーシックコースでは日常会話を楽しく進めるための講義をしています。そのポイントの一つが『相手に話をしてもらうこと』なのです。人は本質的に他人の話を聞くより自分の話をする方が好きなのです。中には「いやいや、私は話しベタなので自分の話をすることは好きではありません」という人方もいるかも知れません。しかし、そういう人でも自分の興味のある話題であれば話したくなるものです。
雑談にも目的があります。それは『お互いの人間関係を良くする』ことです。この目的を意識すれば、自分がしたい話をするより相手に話してもらう方がよいことが理解いただけると思います。相手がしたい話を存分にしてあなたがそれをきちんと聞けば人間関係は良くなっていきます。ですから雑談では相手に話をしてもらいましょう。
なお、基本的に、相手が話をする時間と自分が話をする時間を7:3くらいにするのがよいでしょう。それくらいでも、相手は5:5で話をしたと思うものなのです。

 

★質問で会話を進める


では、相手に話をしてもらうにはどうすればよいのでしょうか。
それには、相手に質問をすればよいのです。あなたが質問すると相手はその質問に答える形で話をしてくれます。質問で会話を進めるための留意点は3つあります。

①相手に興味を持つ

質問をしようとしても相手に興味がなければ何を質問すればいいのかわからないでしょう。そうすると、とってつけたような質問になり雰囲気がぎこちないものになりかねません。相手に楽しく話してもらうためには、何よりも日頃から相手にできるだけ興味を持っておくことが大切です。

②薄く広く知識や情報を収集する

サッカー観戦が好きな人に、「へぇ~、サッカーのどういうところが面白いの?」と質問しても、相手は「ああ、この人はサッカーに興味がないんだな」と感じてしまい、進んで話す気にならないでしょう。しかし、ニュースなどを少し見ておいて「今シーズンはヴィッセル神戸が好調ですね~。勝因はなんなんでしょうね」と、それなりの話題提供とともに質問すれば相手は格段に話しやすくなります。新聞やニュースで報道されていることを少し見ておくだけで、会話が弾む質問ができる可能性が広がります。

 
③相手が答えやすい質問をする

「信州に行かれたんですか!どんな感じでしたか?」
「ラーメンがお好きなんですね!なぜラーメンが好きなんですか?」
こうした質問は少し漠然としていて焦点が定まらず、答えにくいものです。

私「信州旅行に行かれたんですね!」
相手「そうなんです。景色がとてもきれいでした」
私「そうなんですか。心に残っているのはどんな景色ですか?」
相手「北アルプスが何とも雄大で感動しました!」
私「そうなんですか!この季節だと残雪もあってさぞかしきれいだったんでしょうね~」
相手「ええ、その景色を見ながら入った温泉がまた良かったんです」
という風に、相手が話やすい問い掛けをしていくと会話もはずみます。最初は難しいかも知れませんが意識することで上手くなっていきます。

以上の点に留意して雑談ではぜひ質問をすることを意識してみてください。



★人間関係をよくする話し方を身につけましょう!

日本話し方センターのベーシックコースは、単なる話の仕方だけでなくコミュニケーションの取り方全般についてご指導しています。ぜひ無料体験教室でその実際をお確かめください!
>横田章剛のブログTOP